5月 2, 2011
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ミャンマーチークの丸太

先日の出張では、ミャンマー政府木材供給公社のチーク丸太ストックヤードを見学してきました。これだけの量のチーク原木を見ることはめったにないので、写真をたくさん撮りました。弊社スタッフもこれほどの量を一度に見ることはなかったようで、中年のオジサン2人ではしゃいできました。

広大な敷地のチーク丸太置き場

広大な敷地に入札を待つ丸太が積まれています。これらは全てミャンマー産本チークになります。このストックヤードで一山ずつ精査していくだけで何日間かかかりそうです。 

化粧合板の表面材やヨットやクルーザーのデッキなどの使用するハイグレードなものから現地市場でフローリング等に使用するためのリーズナブルなグレードのものまで玉石混交です。

写真だと少しわかりづらいのですが、原木を見ただけでも、表面が茶系統のものから黒系統のものまで色合いが様々です。また、スラッとまっすぐ伸びた丸太からヒネリが入った丸太や瘤のある丸太など、天然チークの丸太ならではです。

ハイグレードのチーク原木

それぞれグレード毎のロットに分けられてセリにかけられます。断面にはグレードやロット番号がわかるように文字が記載されています。左の写真はいずれもグレードが高い原木で、化粧板や家具・クルーザーデッキなどに使用される品質のものです。大口径でスラッとした丸太です。色合いも良さそうです。弊社のソリッド一枚ものもこのグレードから挽くことが多いです。というのも、長尺のものの歩留まりを考えると、欠点の少ない素直な丸太からとるのがコストパフォーマンスが良いからです。

ただし、弊社のサプライヤー曰く「実際に鋸で挽いて切り口を見るまでは安心できない」とのことです。というのも、挽いてみて初めてワレや虫食いなどの欠陥が見つかる場合があるからだそう。

象が運搬する為のチーク材の穴

さて、この丸太に空いている穴はナンでしょうか?

答えはチーク材を牽引するために鎖を通す穴。そして、ミャンマーでこうした大きなチーク材を運ぶのは象さんの役割なのです!象による運搬というのは、重機などで運ぶ方法と比べて、一見非効率に見えるのですが道路状況が良くないミャンマーでは最適な方法なのです。また、ゆっくりと運搬することで急速な乱開発を抑える効果もあるのです。

非常に大きなチーク丸太

またがってみました。大きさがわかるでしょうか。ところで、木に またがることってあまりないですよね。

インドバイヤーが買い付けたチーク原木

こちらは皆同じマークがしてありました。買い付けたバイヤーのものですが、すごい量。この山以外にも別の場所にも同じマークのものがありました。見た目はブラジルの国旗のような色合いですが、表記に「ムンバイ」とあったのでインド向けでしょう。

比較的低いグレードのものですが、買い付ける量がすごいですね。さすがに人口12億人の国です。

次回は現地のホテルで見た色々なフローリングの張り方について書きます。皆様、よいGWをお過ごし下さい!

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