無垢フローリングの日焼け チーク編
前回に引き続き、無垢フローリングの日焼けについて観察してみました。今回はミャンマーチークが日焼けするとどうなるかを見ていきます。 アジアンウォールナットと同じく、カットサンプルの半分を目隠しして日当たりの良い窓辺に設置しました。6年以上経過したものもあります! チークの場合、塗装の有無に限らず日焼けによる色合いの変化が確認できました。オイル塗装品は、木目に沿って淡く退色したところがあり、木目が明瞭になった感じです。無塗装品も同じく、木目が明瞭になった感じですが、それよりも元々の土色のような色味から茶褐色の奇麗な色あいに変化したのが印象的です。 下記の写真は5年経過したTU15チークユニフローリングですが、右側半分が開梱した当時の色合いです。開梱当時の色味は、ユニの接合箇所が明確なほどピース毎の色合いの違いが明確ですが、5年経年変化した後だと、色合いが同じようなトーンに変化しており違いが目立たなくなっております。 チークフローリングは施工直後こそチークの色味の違いが大きく出ますが、経年変化によって色合いが茶褐色系に統一されていきます。施工当初は淡い色合いのものも濃くなっていき、まさに金色のゴールデンチークとなっていきます。 下記の写真は施工後に6年経過したTU15ユニフローリングです。無塗装品です。施工当初に目立っていた色ムラも経年変化で目立たなくなりました。また、チークのオイル成分により自然な光沢を帯びるようになっております。
無垢フローリングの日焼け アジアンウォールナット編
無垢フローリングの日焼けについて、数回にわたって記事を掲載していきたいと思います。
今回はアジアンウォールナットの日焼けについて見ていきます。木材は紫外線を浴びると日焼けをします。これはどんな木材でも共通です。
色合いが赤くなるものや黄ばんでくるものなど樹種によって様々です。木質フローリングは、日焼けによって色合いを経年変化させていきますので、家具の配置やカーテンによる遮光などを想定に入れておいたほうが良いです。
それでは、弊社で販売しているアジアンウォールナットの実験結果です。
<実験方法>
日焼けの状態を明確にするため、カットサンプルの半分は紫外線が当たらないように目隠しをして、日のあたる窓辺に1年近く設置しました。
<結果>
無塗装品については、日焼けした部分は色が抜けたように淡い色合いになりました。目隠ししていた部分が元のチョコレートブラウンの素地色です。
一方、オイル塗装を施してから日焼けにさらされていた部分は、あまり日焼けが目立っていないように見えます。オイルの成分が色が抜けるのを防いだのでしょうか?
<無塗装品が日焼けした際の修復方法>
先ほどのくっきり日焼け跡がついたフローリングにオイル塗装を施してみましたが、日焼け部分と目隠し部分で明確に分かれてしまいました。日焼けした部分に対して何らかの処置をしてからでないと、オイルの上塗りだけでは対策としては弱い感じです。
そこで、サンドペーパーで日焼けした部分を研磨してフレッシュな部分を表してからオイル塗装を施しました。
見た目的には日焼け部分と目隠し部分の差が目立たなくなりましたので、対策としては良い結果だと思います。無垢材は複合フローリングと違ってサンディング研磨が可能なので、こうした日焼けに対しても解決策があります。
ただし、広範囲にこのサンディングを行うのは大変だと思います。そのため、アジアンウォールナットに関してはオイル塗装を施して、日焼けによる退色をある程度防ぐことが有効ではないかと思います。
次回はチーク材について、見ていきたいと思います。