10月 2, 2023
admin

2023 ミャンマー出張

8月の終わりにヤンゴンへ出張してきました。クーデター・コロナ規制で約3年振りの訪緬です。タイ・バンコク経由で向かいました。

現地スタッフより、夜に移動するのは安全上よくないとのことなので、現地午前着便を選んでいきました。空港の両替では1$=2,500Kyatとのことでした。事前情報では3,500Kyatだったので、空港はかなり悪いレートと言わざるを得ません。両替せずに入国します。空港から市内へは検問が多く、渋滞しているので、迂回する道で市内に向かいます。

到着早々、お気に入りのカッチーカイ(Kat kyi kaik)です。これは、Myiek州の郷土料理でスパイシーな焼きそばといった感じです。いつも飲んでいたMyanmar Beerはボイコット製品となっていて、Tiger Beerを頼みました。クーデターの影響を感じます。

さて、製材の方はというと、停電が多いので発電機を併用しながら行っているとのことです。世界的な原油高・インフレなので発電費用もコストアップ要因となります。クーデター以降、停電が頻発しており、発電機がないと生産が安定しない状況です。原木については、クーデター後の内戦により、産地からヤンゴンへの入荷が不安定になっているとのことです。

チーク材の原木

一方でサウジアラビアの開発プロジェクト向けに、多くのチーク材が落札されており、現地価格は高騰したままとなっています。今回は3社を回ったのですが、製材所によってチーク材の調達に差があるなと感じました。

出荷待ちの弊社注文品 TS120

取引先から現在の為替規制について説明を受けました。輸出業者が得た米ドルについては、一定の期間以内に政府の決めた公定レートでの兌換を義務付けられており、その運用が厳格に行われるようになったとのことです。具体的には空港のレートと同じレベルの1$=2,100kyatでの兌換となり、市中のレートと1$あたり1,000kyat以上のロス(約30%)となります。この影響は凄まじく、当面は輸出はしないという会社が増えているそうです。

この為替規制は、ミャンマーは天然資源が豊富なので、これを加工して外貨を獲得し、経済発展を進めるという戦略から外れているように思います。現在の状況では、損をするので誰も輸出をしたがらなくなっています。

一刻も早くクーデター前の、自由で潜在的な成長力を秘めたミャンマーに戻ってきてもらいたいと感じました。

当社のミャンマーチーク事業は、万策を尽くして継続して参りますので、引き続きご愛顧よろしくお願いします。

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