チークの角材を框に
今日は暑いですねー。明日から夏休みの方も多いのではないでしょうか。私も明日から17日まで夏休みの予定です。例の「チークペタンコ椅子」を持ってキャンプに行ってきます!
本日は夏休み直前の倉庫検品作業をしてきました。今回の検品は先日入庫したチーク角材です。これは、「フローリングとともに玄関框(かまち)もチークに」というご要望にマッチするべく開発した商品です。
サイズ:48x150x1853mm
ヨットやクルーザーのデッキ材に使う最高グレードの角材です。玄関框はお客様を迎える家の顔ですから、迫力のあるチーク一枚ものをお勧めします!!
【商品仕様】
樹種 ミャンマー産 本チーク
寸法 厚みは48mm~50mm
幅は147mm~252mm
長さは1843mm~3676mm
乾燥 人工乾燥 含水率14%以下
仕上げ 無塗装 4面プレーナー 面取り無し
サイズは長い角材から短い角材まで色々あります。価格・サイズ表をご希望の方はご連絡ください。
下のチーク角材のサイズは50x150x2446mmです。
また、玄関框以外にもチークデッキ材、チークのドア枠や窓枠、化粧柱等にも使えます。
チーク材のデータ その2 天候と土壌
そろそろミャンマーも雨季に入ります。雨季ではスコールの様な雨が降ります。ヤンゴン市の6月の月間降水量は500mmを越えます。これは東京の6月降水量の倍以上です。
実際に、大粒の雨が降り注ぎ視界が悪くなるほどで、無舗装の道なんかは水没してしまうような感じです。
6月のチーク材貯木風景
さて、チークが生育できる箇所の年間雨量は、800~3,500mmと結構幅が広いです。気温も摂氏2~48度となってます。
その中でも、成長に適しており目の詰まった高品質の原木が育つ環境は、年間降雨量が1,200~2,500mmで、3-5ヶ月間乾季が訪れる気候といわれております。
また、土壌としては土かさがあり、水はけの良い肥沃な土地が良いとされます。石灰岩や玄武岩などからなる土壌が良いとされ、特に土壌中にカルシウムを多く含んでいると、目の詰まった良質なチーク材となる傾向があります。土壌のpHとしては、6.5~7.5が理想的だそうです。
チーク材で白いカルシウムが表面に出ている物がたまにありますが、それは良い土壌で育ったチーク材の証です!
チーク材のデータ その1 チーク林の面積
先日、ミャンマー出張の折にチーク材に関する学術文献を入手しました。(『TEAK DOMESTICATION & BREEDING』と『Teak in Asia』)
その中でもユニークな情報がありましたので、少しずつ紹介していきます。へぇーと言う程度で聞き流してください。
まず、東南・南アジアにどれだけチーク林があるのか。同地域のチーク林の面積は2,900万ヘクタールです。これは、北海道3.5個分の面積、または日本の森林面積(2512万ha,森林林業学習館サイト)の1.15倍に匹敵します。
その中で、ミャンマーのチーク林は1,652万ヘクタールでアジアチーク林の50%強になります。
上記の図はチーク林の分布を表した図です。
インド・ミャンマー・タイ・ラオス・インドネシアなどがチーク林を有しております。南緯10度のインドネシア・ジャワ島から北緯25度近辺のミャンマー北部まで、縦長でバラエティに富んだ分布です。
ちなみにミャンマー北部は結構寒く雪も降ります。
さて、そんな中でチークの成長に関連する4つの要因
天候・土壌・標高・日光
について、次回以降記載していきます。
ソリッド品の入荷
すっかり暖かくなりましたね。
ミャンマーでは、今週「水かけ祭り」が行われております。旧正月を祝う祭りで、水を掛け合って無病息災を祈るのですが、びしょ濡れになるそうです。(私はまだ経験したことないです)
そんなわけで取引先の工場もお休みです。
さて、TS90/TS120ソリッド品が入港しました!
目が詰まっていて、しっとりした肌触りの天然チーク材です。
ソリッド1枚もので1820mm長のものは、なかなか手に入りにくくなってきております。
お求めの方は是非、お早めにどうぞ!!
検品について
今日はわが社の検品について説明します。
わが社の検品は・・・
現地で自社スタッフが、1本ずつ全て、丹念に見て触って検品します。
わが社では、提携工場任せではなく、自社スタッフを製材時から常駐させ、工場とは緊張感を保ちながら行っております。
現地の生の声は毎週(ほぼ毎日)私のところへ届けられており、こちらからもお客様の声や要望を現地に届けております。
下の写真は検品に合格したTS90(ソリッドタイプ)です。製品の裏側には社員の検品サインあります。
もっと効率的なやり方があるのかもしれません。しかし、わが社では時間と手間のかかるこのやり方を貫いていきます。
工場と緊張が高まる時もありますが、妥協はしません。
(でも、検品が終わったら、工場の皆と乾杯です。)