無垢材のメンテナンス実験<水ジミ編>
年の瀬といえば、大掃除。普段は見過ごしているところも、一念発起でメンテナンスしてあげる時機です。
というわけで、チーク材のメンテナンスに関して、海外のサイトで面白い記事をみつけました。内容は、無垢のチーク材についてしまった水ジミをどのようにして回復するかということです。紹介するのはカナダのMarilynさんの方法です。 Marilynさんの方法とは、汚れにフキンをあててアイロンするだけというシンプルな内容。でも、やってみたという人からは称賛の雨!通常はサンドペーパーによるサンディングになるのですが、経年変化で味のある色合いになっている場合はペーパー当てるのは少し気が引ける・・・というときにもってこいです。
早速、自社のカットサンプルを使って実験しました。
水ジミだけではなく、醤油・ワイン・コーヒーと汚れのつきやすい液モノを用意して実験しました。実験内容は以下の通りです。
- 無塗装のカットサンプルに染みができるようにワザと汚れを5分ほど放置しました。
- その後、ふきん(今回は綿タオル)を下敷きにして、家庭用のアイロンをあてがい汚れを取り去る。
以上です。結果は・・・・
所要時間3分程度で水ジミは綺麗に取れました!! 醤油・コーヒーのシミも言われないと判らない程度に取れました。ワインは・・・手強かったです(ワイン染みはペーパー当てました)。
サンディングした時のように削りとるものではなかったので、無垢材自体の色合いの変化も少なかったです。ただし、表面が少し毛羽立つ感じになりました。(この毛羽立ちはゴワゴワした布やナイロンタワシで軽く撫でてやると取れます。)
チーク無垢フローリングでマンションリフォーム
2010年もあと15日を残すだけとなりましたね・・・。弊社の年末年始の休暇は12月29日~1月4日までとなります。
今年一年はどんな年でしたか?ミャンマーでは20年ぶりに総選挙が行われました。一方でアウンサンスーチーさんが7年ぶりに自宅軟禁から開放されました。彼女の言った「国民が望むなら、欧米諸国に要請して経済制裁をやめてもらうよう努力したい」という言葉が感動的でした。まずは国民生活の向上です! そして、少しずつ民主化が進んでいけば良いかなと思ってます。
「ミャンマーって恐いところですか?」と良くお客さんから質問を受けるのですが、出張や観光をしていて怖いと感じたことは殆どありません。(今年の大暑にはやられましたが・・・)普段接するミャンマーの方々は奥ゆかしくて優しいのでホッとします。食事もなかなかいけますよ!
さて、年末に向けてお客様の竣工ニュースが多くなってきました。先日、TS90を施工いただいたM様の現場にお伺いしました。丁寧に施工いただいて綺麗な張りあがりです。仕上げ塗装にはリボスのアルドボスを塗布してます。M様から「施工直後よりも時間が経って、大分床が馴染んできた」とのことです。チークは時間と共に色合いが変化して、落ち着いた感じになります。時間が経つと味が出るというのは古美術品のような感じです。
また、「いままで使っていた合板フローリングは冷え冷えしていたけど、このチークのフローリングは温かみがあって気持ちがいい。あんまり硬すぎない感じも気に入りました」とのことです!これからの季節、本チーク無垢材が本領発揮です。冷え冷えとしないのでヒートショック対策にも良いですよ!
薪ストーブ・床暖房と無垢フローリング
横浜方面はさわやかな冬晴れが続いています。そろそろ、床暖房が活躍する季節ですが、今年は暖かい日が続いてますので出番が少ないです。チークという樹種は寸法安定性に優れているので、床暖房に使用しても酷い反りやワレが生じることは殆どありません。弊社のチークフローリングも電気式・ガス式両方のタイプで床暖房試験をしております。試験結果については、お気軽にお問い合わせ下さい。
さて、TS90とTU15を施工いただいた横浜市のK様邸にお邪魔しました。1階の玄関・リビング・ダイニングにはTS90、2階にはTU15を張りました。K様は施主支給で床材を手配されました。施工中の現場にフローリング現物を持ち込んで、大工さんにも打合せに参加してもらって、施工するタイプを決めていただきました。
薪ストーブ!うらやましいです。家の中でゆれる炎を見ながらくつろげるのは憧れますね~。一方で、1階には床暖房も入っています。そこで、施工に際して、床暖房パネル上はできるだけ柾目のものを選んで施工いただきました。一枚物なので、木目の選択ができます。
K様のリビングはTS90を「りゃんこ張り」にしました。奥行きのある部屋に、TS90の長さが活きてスッキリとまとまった印象です。仕上げにはセラリカを塗布しました。実際に触れてみると、シルクのような滑らかな肌触りでした。スポンジを使って一回塗りで仕上げたそうです。現場に来られたキッチンメーカーさんが、いままでもっていたチーク材のイメージよりも木目も色合いも綺麗でビックリしたそうです。
2階にはTU15のユニタイプを施工いただきました。弊社のユニフローリングは、1820mmを構成するピースの色合いをできるだけ揃えてから製材しており、一枚ものに近い雰囲気をだすようにしております。階段手すり等はタモ材(オスモ・パイン色)で施工されていてチーク無垢床材と自然に調和してます。
褐色の無垢フローリング☆アジアンウォールナットはじめました
師走になってしまいました。今年もあと1ヶ月です。
さて、遂に弊社ではチーク以外の樹種「アジアンウォールナット」の無垢フローリングを販売いたします!
黒~茶褐色系のフローリングです。色味はアメリカンウォールナットに似ていますが、アメリカンに比べて木目が明瞭に出ております。アメリカンウォールナットが高価・入手困難となっている折、チョコレートブラウンの無垢フローリングとして、こちらの『アジアンウォールナット無垢フローリング』をご検討ください。
製品名:アジアンウォールナットフローリング
製品番号:AW15
樹種名:ロックファー、月桂樹
色合い:チョコレートブラウン~灰褐色
硬さ:1500lb~1,850lb(チークと比較して約1.5倍程度硬い)
比重:0.85
加工性:通常、木目が交錯している箇所はやや難
香り:無臭
寸法安定性:中庸 (ナラ・オークと同程度)
耐久性:大
製品サイズ:厚15 x 幅90 x 長1,820 mm (ユニタイプ 縦継ぎ)
釘用のビス穴 加工済
塗装:蜜蝋ワックス 塗布済み(自然塗装です)
まずは無料のカットサンプルをご用命下さい!
TH90ソリッドタイプの施工例(塗装)
ミャンマーでは先日、20年ぶりの総選挙がありました。工場は一斉休暇となり、選挙ムード一色となりました。今週から少しずつ通常モードになってきたようです。
弊社のある横浜も、先週はAPECが開催されていた関係で全国から多くの警察官の方が来てました。みなとみらい地区は多くの警察官による厳戒態勢で、さながら映画のワンシーンのような感じ。
政治ウィークな1週間でした。
さて、TH90(15x90x910mm)一枚ものを施工されたG様邸にお伺いしました。弊社の塗装オプション(蜜蝋ワックス)を行ってからの納品です。ワックスをかけると木目が引き立ち、全体的に濃い目のしっとりした雰囲気になります。
窓から入る緑と天井の照明に本チークが映えています。電球色で照らされるチークの色はナチュラルで温かみのある色に見えます。
ワックスやオイルをかけることで、ミャンマー産本チークは木目がシャープに浮き立ちます。また、G様邸はソリッドタイプ(一枚もの)を施工したので、長さ方向がすっきりした感じになります。G様にこだわって頂いた故に実現できた気品ある廊下です。
廊下を逆側からパチリ。一枚ものなので長さが強調されて、奥行きを感じました。天然石壁のアクセントと窓から差し込んでいる光が廊下にメリハリをつけています。
本チークは、時間が経っていくことで床が馴染んで良い色合いになります。数年後が楽しみです。