リボスオイル塗布作業
本日は商品サンプル用にチークの乱尺品にリボスオイルを塗布しました。
チークは油分が多く無塗装でも自然な艶がでる樹種ですが、リボスなどの天然オイルを塗布すると木目が引き立ち色合いも濃くなります。今回のロットは縞チークが多く、オイル塗布をすると褐色の縞模様がブワーっと浮き立ちました。
チークは導管が太くオイル塗料の吸い込みが良いので、塗料がベタベタせずに綺麗に塗れます。今回使用したリボス社のアルドボスは艶消しタイプなので塗装後はマットな仕上がりで経年変化で味わいが深まったような色合いになります。
弊社では下塗り・仕上げ塗りと2度塗りを行います。塗布には洗車で使うような黄色のスポンジがコストも安く便利です。
一方、無塗装のまま使用して、時々ソープフィニッシュという方法でメンテナンスすると、数年かけてオイル塗装を施したような色合いに変化していきます。
施工後数年経ち、間接照明に照らされて、なんともいえない光沢を放っているチーク床材をみると、「少しずつ味わい深くなっていくなぁ」と感慨深いものがあります。
塗装作業をしていたところ不思議な杢目を発見しました。木材が波打っているわけではないのですが、さざ波が押し寄せるような波紋の木目が現れています。木目は木の育つ環境に合わせて木がバランスを取った結果だといわれますが(杢目について詳しいサイト)、こうした杢目をもつものはどんな状況で育ってきたのかと不思議になります。
このような杢目を発見した際には、樹木の育った環境を想像してみるのも面白いですよ。
チーク一枚物無垢フローリングの施工事例
いつも弊社の床材をご愛顧いただいているクローバーアーキテクチュアスタジオの萩原様の自邸が完成したとのことなのでお邪魔してきました。建築家の方の自邸の床として選んでもらえるということは、本当に光栄な事です。今後ともよろしくお願いします!!
さて、リビングにご採用いただいたのは一枚物のTH90です。リボス カルデットクリア仕上げです。
写真を撮影するにあたり、リボス社のメンテナンスキット「グラノス」でクリーニングをしたとのことです。クリーンニング後は、マットな光沢があってしっとりと落ち着いた雰囲気になったとのことです。
TH90一枚物の乱尺張りです。定尺なのでスッキリした印象です。
一旦、塗装オプションを取り止めておりましたが、この度塗装オプションの販売を再開する運びとなりました。
リボス社各オイルを中研ぎ有りの2回塗装を施して納めます。ご興味のある方は何なりとご相談ください。
また、チーク集成材T3000をカウンタートップで使用いただきました。ナチュラルな雰囲気です。
打合せの後、萩原様のお客様で弊社のチークをご採用いただいた方のカフェへ連れて行ってもらいました。
アルカフェ
お土産に天然酵母のパンを頂きました。普段はご飯党なのでパンはあまり食べないのですが、この天然酵母のパンはモッチリしていてすごく美味しかったです。
ハマりそうです。
無垢フローリングの張り方にこだわったマンションリノベ事例
マンションリノベ事例の紹介です。
12cm幅の一枚物チークフローリングのTS120を使用して、心地良い空間にリフォームされたI様邸です。施工後1年経過して、落ち着いた色合いに経年変化しております。
I様邸のTS120は玄関を除いて、リボス社クノスオイルを塗布しております。壁は珪藻土です。
フローリングの張り方にこだわりを感じますが、皆様わかりますか?
I様邸では「すだれ張り」という張り方をされております。一般的にはフローリングは隣り合わせの材料が互い違いになるように少しずつずらして貼っていくのですが、すだれ張りでは長さを揃えて張り付けていきます。TS120は1820mm長の定尺タイプなので、この張り方が可能となっております。
また、空間の長尺方向と直角になるように張っております。(通常は長尺方向と平行です)
するとどうでしょうか。縦方向にも横方向にも広がりが出て居室が広く見えます。また、独特の雰囲気があり重厚な雰囲気です。
弊社ではTS120やTS90など長さの揃った一枚物無垢フローリングを用意しておりますので、様々な張り方のバリエーションをお楽しみいただけます。
I様邸ではアイシネンで床下断熱を行い、ミャンマーチーク無垢床材を施工されたので、冬場でも足元が冷えることなく快適に過ごす事が出来たとのことです。これからの暑い季節でも、無垢チークは肌触りがサラリとしているので快適に過ごす事が出来そうです。リボス社オイルはこうした無垢材の質感を損なうことがないので、肌触りの良いチークには最適な自然塗料です。
玄関ホームはTS120を無塗装のまま施工されています。この部分は、まだチークのオイル成分がしっとりと感じられました。これからの経年変化が楽しみです。
フローリングの張り方についての記事一覧
朝鮮張りのオーディオルーム
無垢フローリングすだれ張りの施工事例(このページ)
無垢フローリングの張り方 イロイロ
アジアンウォールナットの店舗への施工例
今回はアジアンウォールナットAWN-15の施工例をご紹介します。施工いただいたのはラテンレストラン・バーのマンゴービッチェ様です。
トロピカルな雰囲気の店内でサルサ・ラテン音楽とペルー・コロンビア・ブラジルの中南米料理を堪能できます。
週末の夜になると、ダンススペースができて踊る事もできるそうです。
アジアンウォールナットは重厚でとても硬い樹種なので、土足歩行でも傷がつきにくいです。
そして、木肌そのものが黒褐色をしておりますので、表面が傷ついたとしても白木が見えるということがなく、傷が目立ちにくい特長があります。
AWN15の無塗装品を施工頂き、施工後にリボスのクノスオイルを塗布いただきました。概ね3度塗りをされたとのことです。
クノスオイルは天然エナメル成分を含有しており、撥水性が高い浸透性オイルになります。
アジアンウォールナットに塗布すると、木目がキリっと締まった茶褐色~黒褐色の色合いになります。
といっても、コーティングのようなものではないので、自然な木の風合いも残しております。
ご覧の通り赤いソファが黒褐色のフロアに栄え、情熱的な雰囲気があります。
無垢フローリングが持つ高級感が商空間を華やかにしております。
弊社のアジアンウォールナットは15mm厚と12mm厚の2種類ご用意しております。
まずは無料サンプルで黒褐色の木肌をお確かめください。
チーク無垢床材を壁や建具に利用した施工事例
あっという間に師走ですね。今年も残すところ後1ヶ月になりました。
今回ご紹介する事例はTS120 幅広タイプの一枚物を屋外・屋内の壁や建具に活用されたD様のお宅です。
D様の自邸は、ご自身でデザイン・素材選定・仕上げ方法を決められたそうです。各所にこだわりの詰まった趣のある住宅でした。
壁に施工されたチーク材はオイル仕上げです。オイル仕上げにしているので、色合いに統一感があります。また、施工前に仮並べをすることで仕上がりのイメージが掴みやすくなります。仮並べを行うのは手間が掛かるのですが、やるのとやらないのでは仕上がりが結構変わってくるのではないかなと思います。
壁だけでなく建具や室内の壁にも幅広タイプのTS120を施工いただきました。TS120は節なし・白太なしの一枚物になりますので、壁などの大きな範囲に貼っても、ワイルド過ぎず綺麗に納まります。ミャンマーのリゾートホテルなどでは、床だけでなく壁面や建具などにもチーク材を使うのですが、スッキリと納まって見えるのはこうした優しい感じの木目だからではないかなと思います。
施工例を見ていると皆様の色々なアイデアを拝見する事ができます。このブログでもどんどん発信していく予定ですので、今後とも是非チェックしてください!